2012年1月29日日曜日

ゲゲゲのしげ爺 ほりほりずむ宣言:インフルエンザ注意報

福岡、長崎に出遅れた形にはなっておりましたが、
佐賀でもインフルエンザの患者さんが次第に増え、
ついに注意報レベルに達してしまいました。

地域によってはA型だけではなく
B型も流行しているようです。

皆さま、
寒い日が続いておりますので、
くれぐれもお身体、ご自愛ください。

さて、今回の話題は
インフルエンザにも有効な漢方薬・・・・・

『麻黄湯』。

● 麻黄(まおう)
● 桂皮(けいひ)
● 杏仁(きょうにん)
● 甘草(かんぞう)

・・・・・の4つの生薬から構成される、
この時期に多用される割とポピュラーな漢方薬です。

麻黄と桂皮は、
発汗・発散作用を持ち、
病因を発散させ、追い出すように働きかけます。

麻黄には、西洋医学的に分析すると・・・・・

『エフェドリン』

・・・・・も含まれており、
気管支拡張薬としても作用します。

杏仁は
鎮咳・去痰作用があり、
これに各生薬を調和させる働きを持つ甘草が加わって、
麻黄湯が出来上がります。

インフルエンザの時のような・・・・・

● 寒気、ふるえ
● 発熱
● 頭痛
● 関節痛
● 筋肉痛

・・・・・の症状がある際に用いて、
実に効果があります。

インフルエンザの治療薬には、
一般的に・・・・・

● タミフル
● リレンザ
● イナビル
● ラピアクタ

・・・・・などが知られていますが、
これらの薬剤を用いなくとも
麻黄湯だけで十分対応できます。

(併用すれば、更に効果的)

たとえ新型のインフルエンザが出現しようが、
その『証』自体は変わらないわけで、
菌が麻黄湯に対して耐性化することもありませんので、
たとえ抗ウィルス薬がなくとも
麻黄湯があれば、さほど心配することはないと思います。

今から10年くらい前・・・・・

インフルエンザの予防注射薬が品切れになったり、
タミフルの副作用が社会問題になったり、
タミフルの在庫が底をついて大騒ぎになったりしたことがありましたが、
漢方医は割と冷静に対応できました。

予防接種や抗ウィルス薬に頼らない
インフルエンザに対する対処方法を知っていたからです。

アロマやホメオパシー、
フラワーエッセンスなども、
上手に使えばインフルエンザの予防や治療に使うことができます。

このように、
しげた総合診療クリニックではインフルエンザにも
総合診療的なアプローチを行なっているというわけです・・・・・。


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